文鳥の飼い方

一般的なノーマル文鳥

文鳥は江戸時代から日本で飼育されてきた鳥で、定番の品種でもあります。飼いやすく、 鳴き声も静かです。文鳥はオスもメスも鳴き声を出します。文鳥の鳴き声も好き嫌いが あるかと思いますので、小鳥店で実際に聞いてみるのが無難ですね。

また丈夫で死なせにくいのと、エサ代が安上がりで月に100円程度で済むので負担が 少ないです。文鳥用ミックスシード、緑黄色野菜にボレー粉で十分飼えます。 野菜は普段の食事の余りものを与えるのが現実的ですね。

文鳥を飼う前に

文鳥に限らず、鳥の飼育には鳥用ケージが必要になりますが、一番面倒なのはやはり フンの始末ですね。放置すると臭いますので、毎日ケージの底面に敷いた新聞紙や半紙が フンで汚れてきたら取り替える手間が発生します。

それでも文鳥は匂いも音も少ない方です。小柄なのでフンも小さく、慣れれば面倒では 無くなりますね。文鳥は15,6分に一回程度フンをしますのでフンが溜まったら敷いた新聞紙 を交換し、エサも毎日交換する手間がかかりますのでご留意ください。そして寿命も長い鳥 ですので、途中で飽きたりしないように強い意志も必要だと思います。

名称 ブンチョウ、文鳥
英語名 Lonchura oryzivora
分類 鳥網スズメ目 カエデチョウ科 キンパラ属
相場価格 1羽2000円~8000円程度(種類による)
成鳥の大きさ 約15cm前後(個体差あり)
鳥の性格 気が強く、他の鳥と争いやすいが人間好き。懐くと手乗りも容易。
習性 鳥の中でも丈夫で生命力が強い。国内の暖かい地域で定着例があるほど適応力が高い。
適温 室温24℃~26℃
適したエサ 文鳥専用の混合エサ、野菜(小松菜など)
飼育しやすさ 飼育しやすい。毎日のエサやりと運動、水浴びが必要。
寿命 約8年程度(環境による)
入手しやすさ とても入手しやすい
適したケージサイズ 鳥の大きさに合わせた物を。四角でやや大きめが無難。
繁殖難易度 繁殖は難しい。産卵、ヒナの生育にはかなり経験が必要。

文鳥は気が強い鳥です。

文鳥は他の鳥に比べてかなり気が強く、1羽で人間と接してきた個体は他の鳥に対して 攻撃的になりやすいので注意が必要です。その為、成熟した文鳥を繁殖させようとオスと メスのペアリングを行っても、上手くいかないことも多いです。繁殖には根気が必要です。

また文鳥は単独飼いが基本になります。ヒナの時から集団で育った場合は別ですが、 他の鳥に対して急に怒り出したり、猛烈に攻撃する場合もあるので、初心者の方は 文鳥は1つのケージに1羽、というルールを徹底してください。

文鳥は種類豊富です。

文鳥は通常のノーマルの他、全身が白い「白文鳥」、まだら模様の「桜文鳥」、そして茶色い 色合いが特徴的な「シナモン文鳥」、銀色が鮮やかな「シルバー文鳥」などがいます。 シナモンよりも明るい色合いの「クリーム文鳥」、頭部が真っ黒な「頬黒文鳥」もいますが 国内での流通量は非常に少ないので、なかなか見れません。

基本的に文鳥はノーマルと白文鳥が最も丈夫です。なので、初心者の方はこの2種類から 始めるのが無難ですね。レアな品種は、どうしても虚弱体質な個体が多いので難易度が 高く、寿命も短くなりやすいのでベテラン向きといえます。

それでも文鳥は全体的には安価な鳥ですので、初めて鳥を飼ってみたいという方には 恐らくベストな選択になりそうです。愛知県弥富市で誕生した白文鳥などは外国では 珍しい品種ですし、チョコンと座った姿はとても可愛らしいですよ。

文鳥のケージの掃除

一般的なノーマル文鳥と白文鳥

ノーマル文鳥と白文鳥。

文鳥も他の鳥と同じく、ポンポンとフンをよくします。鳥はトイレを覚えることはありません。 1時間に3,4回くらいフンを落とすので、新聞紙や半紙、大きめのチラシでも良いので 複数枚を底に敷いておきます。ある程度フンが溜まったら上から1枚ずつ取って捨てます。

こうするとケージ本体にフンが付いて汚れることはないので、ケージの丸洗いの手間を 大幅に防げます。ただ止まり木などに付いたフンはウェットティッシュで拭き取ってあげましょう。

文鳥は小柄なのでフンも小さめでベチャっとしない分、まだ掃除は楽な方ですね。ただ フンは臭いがあるので、こまめに敷き紙を取り替え、換気も時々行うことである程度部屋の 匂いを抑制することができます。

なおケージは汚れ具合によって大掃除も必要になります。大掃除する際は洗剤を使って 水洗いし、ケージの底だけでなく柵やエサ入れ、水入れも徹底的に洗いましょう。 清潔な環境は、鳥の健康にも良いので半年に1回くらいは行いたいですね。

文鳥の水浴び

文鳥は水浴びが大好きな鳥です。文鳥用の水浴び器がありますので毎日水を換えて 新しい水で水浴びが出来るようにしてください。なお文鳥の毛が生え変わっている時は 冷たい水でなく、ぬるま湯を入れる方がベストですね。

この水浴びは、水で文鳥の体を洗って羽を清潔にする目的があります。夏場は水が 痛みやすいので、1日2回程度水を交換してあげるのがベストです。なお水は水道水 で十分です。水道水は清潔で無菌に近いので最適です。