鳥類の飼い方

箱に向いて立つインコ

鳥類のペットは、インコやオウム、カナリアに文鳥、十姉妹などがあります。 とても愛嬌があり、部屋を汚しにくいですが鳥の特性上、長期間留守に出来ない、 寒さに弱いといったデメリットもあります。

小型で可愛らしく、同じ品種でもカラーバリエーションが多く、とても懐きます。 寿命は長く、5年~10年ほど生きます。場所もあまり取らないので飼いやすく、また比較的低予算で飼えて匂いもほとんど無いので安心です。

注意点としては、鳥類にはほぼ毎日エサを与えないといけないので出張などはなかなか 出来ず、鳴き声は美しいですがマンションなどでは飼うのは難しいと思います。 品種によっては10年以上生きるので、飽きずにしっかり飼う覚悟が必要です。

このページではペットショップで入手しやすい鳥類を紹介していきます。

鳥類の相場価格

インコ 約2,000円~10,000円(品種による)
オウム 約10,000円~800,000円以上(品種による)
カナリア 約1万円~4万円前後(品種による)
文鳥 約5千円~1万円前後
十姉妹(ジュウシマツ) 約5,000円程度

初心者にも飼いやすいのはインコと十姉妹で、オウムはやや敷居が高いですね。 文鳥もいいですが単独飼育向きで、複数飼うなら十姉妹が向いています。 どの鳥も同じようなエサで飼育できますが、鳥の特性上、毎日決まった量のエサを 与える必要があります。

鳥は飛ぶために脂肪を蓄えることができません。なので、毎日エサを与え鳥の面倒を見ることができる 方でないと飼育は難しいですね。仕事柄、毎日家に帰れない方は鳥以外のペットにする事を お勧めします。

鳥カゴ(ケージ)について

鳥用のケージは千円~1万円程度で購入できます。鳥が逃げないように、必ず鳥専用の物を。 鳥カゴはステンレスのアミが細かくなっており、ヒナでも抜けられないようになっています。 小動物用のケージは柵の間から鳥が通れる物もあるのでやめておきましょう。

また鳥カゴはフックが付いていて、上にかけられる物が多く、また下にも置けますので 掃除もしやすいです。一般にはカゴの下に新聞紙や半紙を敷いてフンが溜まるようにして 毎日取り換えるようにします。

鳥のエサ

初めて鳥を飼う場合、鳥のエサはまずは人口のペレットフードが楽に与えられます。 ペレットフードは総合栄養食で、鳥に必要な栄養がバランスよく配合されています。 これだけで飼育できるので、他のエサを使用せず管理・保存も楽ですよ。またゴミも出ません。 初心者の方には、まずこのペレットフードの使用をお勧めします。

または昔からのやり方で、殻付きの穀物(配合餌)、塩土、ミネラル等の鉱物飼料、野菜を 混ぜて与える方法ですね。これは自然に近い食事ができて理想的ですが、ゴミが出たり カビも生えたりするので管理は少し手間がかかります。やや上級者向けです。

出来るだけペレットフードを食べてもらい、合わなければ殻付きの穀物と混ぜる方法も ありますので、まずはトライしてみましょう。

鳥の羽がたくさん抜けたら

どの品種の鳥も、「換羽」(かんう)といって、羽が抜けて生え変わる時期があります。 年に1,2回ある自然現象なので問題はありませんが、最初は意外とたくさん羽が抜けるので 驚く方も多いようです。

実際結構な量の羽が飛びます。掃除も少々大変ですが、鳥の飼育ではこれが普通なので 仕方がないですね。大きい鳥ほど羽も多くまき散らされます。なおこの時期は、鳥も神経質に なりやすいのでなるべくそっとしておいてあげましょう。鳥の水浴びもこの期間は 必要ありません。(約一カ月続きます。)

また羽が抜ける分、体温調整がしにくくなるので室温は低くなりすぎないようにしましょう。 体力が消耗しているので暖かい環境を作ってあげてくださいね。

鳥の健康について

鳥も人間と同じく、規則正しい生活が重要です。夜明けと共に目覚めて、夜になったら 睡眠です。部屋の明かりでうまく寝れないことがないように、夜はカゴに布をかけて 薄暗い環境を作って眠りやすくしてあげましょう。

また暖かい時期はカゴごと外に出して日光浴をさせてあげるのが理想的です。 日光浴の時間の目安は30分程度はさせてあげたいですね。なお真夏は暑くなりすぎない ように日陰にかけてあげるのも良いです。

鳥が猫に襲われないように、カゴは物干し竿にかけるとベストです。木の枝だと猫が登れる 可能性があります。猫がジャンプしても届かない高さにカゴを置き、なるべくカゴから目を 離さないのが大事ですね。集合住宅のベランダなどならカゴの直置きでも大丈夫です。

ヒナから育てるのは大変です

大型ペットショップでは、インコや文鳥のヒナも販売されています。大きくなった 成鳥よりも安く、生後2週間から2ヶ月程度の鳥の赤ちゃんですが、決して飼育は 容易ではありません。まだ丈夫ではないからですね。

毎日しっかりと室温を管理し、こまめにエサをあげないといけませんし、ヒナ飼育は 初心者向けではありませんので、まずは成鳥を飼って飼育に馴れてからヒナ飼育に トライされることをお勧めします。

ヒナは日中、約3時間おきにエサを与える必要があり、1日に四、五回エサを与える 必要があるので、一般の会社勤めの方には無理だと思います。専業主婦の方や自営業 の方なら可能です。ヒナはペットショップや小鳥店のスタッフがエサを与えて育て、 成鳥まで育てる事の方が一般的かと思います。