カナリアの飼い方

二羽のカナリア

カナリアは黄色い鳥のイメージが強いですが、最近ではよりカラーバリエーションが豊富に なっており、お店では様々なカラーリングのカナリアが販売されています。これは品種改良の 成果ですが、気に入った色の個体を見つけてみてください。

カナリアは白や茶色、黄色にピンク、そしてビビッドな赤の個体も存在します。色が違っても 基本的な飼い方は同じです。ただ最も人気があるのは、スタンダードな黄色(レモンカナリア) という印象ですね。また野生種に似た「リザード」もいます。特に鳴き声が奇麗な「ローラー カナリア」もいますが、ローラーカナリアでカラフルな個体は少ないです。

カナリアを飼う前に

カナリアは「さえずり」ます。この鳴き声はピー、ピーと鳥らしい鳴き声ですが、基本的に オスしか鳴きません。カナリアの鳴き声を聞きたい方はオスを選ぶようにし、逆に鳴き声や 音を出されたくない方はメスを選ぶようにしましょう。

また、カナリアはとくに臆病な品種で、人間に触れられるのを好みません。手に乗るように するのは難しい鳥です。(不可能ではないですが…。)主に観賞用の鳥で、鳴き声は 大きい方の種類なのでご留意ください。

名称 カナリア、金糸雀
英語名 Domestic canary
分類 スズメ目 アトリ科 カナリア属
相場価格 オス1羽10000円、メス1羽6000円程度(種類による)
成鳥の大きさ 約15cm前後(個体差あり)オスは細身。
鳥の性格 警戒心が強く、神経質。触れられるのを嫌がる。
習性 オスのみ鳴き、脂肪分の多いエサを好む。食欲旺盛で栄養不足に注意が必要。
適温 室温24℃~26℃
適したエサ カナリア専用の混合エサ、野菜(小松菜)
飼育しやすさ やや難しい。毎日のエサやりと運動、体重管理が必要。
寿命 約5年~15年程度(環境による)
入手しやすさ とても入手しやすい
適したケージサイズ 鳥の大きさに合わせた物を。四角でやや大きめが無難。
繁殖難易度 繁殖は難しい。ヒナの生育には経験が必要。

カナリアはエサに注意

カナリアは他の鳥よりも脂肪分の高いエサを好むので、カナリア専用の混合シードを主食に し、さらに小松菜や大根の葉などの緑黄色野菜も欠かさないようにします。またエサは殻付きをおすすめ します。殻付きの方が自然に近く栄養素も豊富です。

毎日エサを与え、エサの殻は残るのでこまめに取り除きましょう。またカナリア専用エサがあるのは 他の鳥には脂肪分が多すぎるためです。そのため、カナリア用のエサは文鳥などの 他の鳥には与えないようにしましょう。

緑黄色野菜を与えるのは、栄養バランスを整えるためです。カナリアシードは主食ですが、 カロリー消費の少ない夏場のみ、低カロリーなインコ用ミックスシードを与えるのも手ですね。 個人的にはカナリアシードとインコ用ミックスシードを半分ずつ混ぜたものが栄養的に バランスがよいと感じます。

カナリアは寒がりです。

カナリアは原種がカナリア諸島などの暖かい所で生息していた鳥なので、寒さには弱いです。 そのため、冬は保温が必要です。人間が快適に感じる室温で飼うのが原則です。 鳥の保温用電球や、エアコンを使用して室温は23℃以下にならないようにしましょう。

秋口に羽が抜け始め、換羽期に入ると体温調整が苦手になります。この時期にカナリアを 死なせてしまいやすいので特に注意しましょう。部屋を常に暖かい状態にしてください。 また換羽期はエサに色揚げ剤を混ぜることで羽の色をより鮮やかにできます。

なお色揚げ剤は換羽期にのみ与えましょう。他の時期に与えてもあまり意味はないです。

カナリアのケージの掃除

カナリアはフンの水分が多く、ケージの底面を汚して不衛生になりやすいです。 抜けた羽やエサの抜け殻もありますので 毎日掃除します。ケージの底が引き出し式だと掃除がしやすいですよ。

ケージの底(受け皿)には新聞紙やコピー用紙を置き、毎日取り替えます。面倒なら 何枚も敷いて汚れたら一枚ずつ取り除きます。このやり方だと底があまり汚れません。

なおケージの中敷き網はフンが溜まりやすいので使用しない事をお勧めします。 ケージは汚れ具合によって1週間から1ヶ月の割合で丸洗いしましょう。

丸洗いは中性洗剤を使うか、水洗いのみでも構いませんが、清潔な洗剤洗いが ベストだと思います。またノンアルコールのウェットティッシュも便利ですよ。100均でも まとめ売りされているのでストックされることをお勧めします。

カナリアのヒナの販売

カナリアは基本的にヒナの販売は行っていません。成鳥のみの販売が基本です。 これはカナリアはオスだと高く売れ、メスだと半分くらいの価格になるため、オスかどうか まだハッキリ分からないと売れないせいかと思います。

そのため、カナリアがヒナのうちに育てて手乗りにするのは難しいです。なるべく若い個体を 買って育てれば手乗りにできる可能性はあります。またカナリアはメスだと安価なので、 鳴かなくていいから安く買いたい方には良いかもしれません。

もっと詳しくカナリアの事を知りたい方は、以下のサイトをご参照ください。

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