インコの飼い方

カゴの中のサキセイインコ

インコは鳥類のなかでも特に手軽で飼いやすく、カラーも豊富です。セキセイインコなら 値段も1羽あたり三千円~一万円程度です。ヒナか成鳥かで値段も変わりますが ペットとしては安い方だと思います。

なお最初は成鳥を飼うようにしてください。初心者にはヒナの飼育は非常に難しくお勧めできません。ヒナには1日3回食事を与えなければならず、デリケートなので上級者向けです。

インコを飼う前に

インコを飼う前に、まずは飼育用品を揃えましょう。鳥カゴ(ケージ)、鳥のエサ(殻付き)、鳥用のオモチャ、水浴び用の容器、ナスカン(鳥カゴの扉の固定具)、キャリーケースが必要になります。水入れ、エサ入れ容器と止まり木も必要ですがこれらは鳥カゴに付属しています。

これら飼育用品はインコを飼う際にまとめて買うこともできますが、先に買っておくのも手です。ただ初心者の方は、購入する鳥の大きさにあった鳥カゴにするために、鳥とカゴを同時に購入されるのが無難ですね。

名称 インコ
英語名 True parrots
分類 オウム目 ヒインコ亜科 インコ亜科
相場価格 1羽2000円~25000円程度(ブリード)
成鳥の大きさ 約18cm程度(種類により異なる)
鳥の性格 人懐っこいが警戒心が強く繊細。
習性 種子を食べる草食。食いだめは不可能。噛むことを好む。なお鳴きます。
適温 室温20℃~26℃
適したエサ 殻付きのエサ、ボレー粉、ペレット(人口エサ)
飼育しやすさ やや難しい。毎日のエサやりと運動、体重管理が必要。
寿命 約5年~15年程度(品種による)
入手しやすさ とても入手しやすい
適したケージサイズ 鳥の大きさに合わせた物を。四角でやや大きめが無難。
繁殖難易度 繁殖は易しいが、ヒナの生育には経験が必要。

インコは高体温です。

インコは動物の中でも体温が高い生物で、通常42℃~43℃あります。低温には ある程度耐性がありますが高温には弱いです。冬場は室温を24℃程度にしたり、 保温ヒーターを使用しましょう。

ゲージにカバーを付けたり、エアコンを使って部屋を暖める工夫も必要です。 寒冷地ではエアコンをつけたままで過ごしてもらうのがベストです。 ヒーター故障などの緊急時には人間の手で暖める方法もあります。

薄暗い環境を好みます。

インコは外敵から身を隠すために、森の薄暗いところで生活していたようで、 どの品種も暗いところを好みます。その為、ケージにはタオルやシャツなどをかけて 薄暗くしてあげると落ちつきます。

逆に真っ暗だと周りが見えないので怖がります。なので夜間は少しだけ明るくして 周りが見えるようにすると安心してよく寝てくれます。常夜灯くらいの明るさが ベストだと思います。

また、インコは時々日光浴をさせて直射日光を受けさせてあげましょう。 インコは日光を受けるとビタミンDを合成できます。冬以外の天気の良いときに 行って下さい。

なお、ネコはインコを見ると襲ってきますので、屋外でも充分高いところにかけるか、 ケージから目を離さないようにしましょう。日光浴は30分が目安ですが、夏場は 少な目の時間でも大丈夫です。

ケージの掃除

ケージの底にはインコのフンが溜まります。抜けた羽やエサの抜け殻もありますので 毎日掃除します。ケージの底が引き出し式だと掃除がしやすいですよ。

ケージの底(受け皿)には新聞紙やコピー用紙を置き、毎日取り替えます。面倒なら 何枚も敷いて汚れたら一枚ずつ取り除きます。このやり方だと底があまり汚れません。

なおケージの中敷き網はフンが溜まりやすいので使用しない事をお勧めします。 ケージは汚れ具合によって1週間から1ヶ月の割合で丸洗いしましょう。

丸洗いは中性洗剤を使うか、水洗いのみでも構いませんが、清潔な洗剤洗いが ベストだと思います。

インコのエサやり

インコは種を主食にしています。麻の実、アワやキビ、ヒエやカナリーシードを 混ぜたシード飼料、ボレー粉、果物や野菜も与えます。リンゴやバナナ、大根の葉を 好んで食べてくれます。

鳥が自然界で食べるものは大体食べてくれますが、ほうれん草やネギ、ニラは厳禁です。 また人口のエサ(ペレット)もありますので、まんべんなく与えて下さい。 水は絶対に切らさないように注意しましょう。

ただインコの餌やりは少々難しく、明確な「適量」はありません。鳥はあまり脂肪を溜められない体で、消費カロリーが非常に高いので毎日こまめにエサをついばむ必要があります。

その為、毎朝シード飼料を充分与えて「食べ残る」状態にして下さい。見た目はエサが残ってるようでも殻だけ残っている場合もあるので要注意です。ボレー粉、果物や野菜もこまめに与えて、残ったエサは毎日取り替えて下さい。

なお、ヒト用のご飯やパン、チョコレートは鳥には有害ですので与えないで下さい。個体によってはエサの好き嫌いがありますが、総合栄養食のペレットを混ぜて与えるようにしましょう。