グッピーの飼い方・育て方

グッピーの成魚

グッピーは小型で飼いやすく、丈夫なので初心者でも飼える熱帯魚です。水槽も小型の物で 十分換えますし、エサ代もあまりかかりません。安価に始められます。また水道水のphが グッピーに最適なので、アクアセイフなどの水質調整剤も必要ありません。

グッピーは8年飼育していますが、比較的安価で、数を増やしやすいのでコストもかかりにくく、 飼いやすい魚といえます。また、ウチではオスとメスを別の水槽にする事で定期的に繁殖を抑え、 数を調整していました。

そして種類も豊富で、簡単に繁殖させて増やせるので、昔から人気があります。手間をかけるほど 増やせますし、稚魚から成魚までしっかり育てる楽しみもありますよ。また何年も長生きしないので 飽きにくく、非常に奥が深いのがグッピーといえます。

グッピーを飼う前に

グッピーの飼育には水槽が必要になります。幅30cmの小型水槽で十分ですが、オスとメスを 両方飼っているとドンドン増えますので、最低でも2個は必要になってきます。これは生まれた稚魚が 親魚に食べられてしまうので、それを防ぐために稚魚用水槽が必要になるわけです。

水槽1個で飼う方法もありますが、それだと稚魚が食べられてあまり増えませんので ご了承ください。また熱帯魚なので水槽用ヒーターも必要になります。稚魚が親魚の半分近い大きさに なれば親魚と同じ水槽に戻して飼育かのうです。

普段飼っているグッピーの他に、選りすぐりのオスとメスを同居させるための繁殖用水槽、稚魚用水槽 など、グッピーを増やしていくと徐々に水槽を増やしていく必要に迫られるので、ある程度のスペース は確保したほうがいいですね。水槽は安い水槽で十分なので金銭的負担は少ないといえます。

名称 グッピー
英語名 Guppy
分類 カダヤシ科 淡水熱帯魚
相場価格 1ペア300円~4,000円程度(オスメスのペアで販売)
成魚の全長 オス・約4cm メス・約6cm
魚の性格 とても温厚
習性 メスの体内で卵が孵化して出産する卵胎生魚。混泳には向かない。
適温 水温24℃~28℃
適したph 約7.4(弱アルカリ)
飼育しやすさ とても簡単。初心者向け
寿命 約10ヶ月程度(環境による)
入手しやすさ とても入手しやすい
適した水槽サイズ 30cm水槽以上。
繁殖難易度 繁殖は最も簡単。毎月勝手に産みます。

グッピーの相場・値段

グッピーはオスとメスのペアで販売されるのが普通です。稀にオスのみ販売しているお店も ありますが少数派ですね。外国産グッピーは非常に安く、国産グッピー(国内ブリード)は やや高価です。外国産はあまり丈夫ではないので、断然国産グッピーをお勧めします。

価格はグッピーの品種の人気や希少性、美しさで決まります。品種は非常に豊富なのでお好みの 色や形を見つけてください。お勧めはドイツイエロータキシードですね。外国産なら外国産のみ、 国産なら国産のみで飼育したほうが病気が広まる心配も少ないです。

グッピーの習性

繁殖力はおそらく熱帯魚中ナンバーワンだと思います。生命力も大変強く、病気にも なりにくいですね。オスメスのペアで飼っていれば年中、毎月稚魚を産みます。 ちょうど30日おきに生まれるのが普通なので、産んだ日をカレンダーに書いておくと 次の出産日の予想が付きやすいですよ。

グッピーは卵を胎内で孵化させてから1匹ずつ産みます。基本的には朝方からどんどん 産みますので、あらかじめメスのみ別の水槽に移して産んでもらうと簡単に増やせます。 グッピーのオスは稚魚をドンドン食べようとするので注意しましょう。オスは隔離すると 稚魚がたくさん生き残りやすいです。

なお稚魚は生まれて2,3日でブラインシュリンプや稚魚用の粉エサを食べてくれるので 育てるのも楽です。また稚魚は親魚に食べられやすいので要注意。

オスは色鮮やかでヒレが大きく、メスは地味でやや体格が大きい特徴があります。 繁殖期やペアの相性はほぼ関係なく、成熟した個体なら毎月ドンドン産んでくれます。

またグッピーは泳ぎが得意な魚です。特にメスが活発的に感じます。泳ぎが速いので水槽からの 飛び出し事故が多発しやすいです。大切なグッピーを死なせないために、水槽には必ず 蓋をして、グッピーが飛び出さないようにしましょう。ウチでは水槽からの飛び出し事故がありました。

グッピーの種類

ドイツイエロータキシード
ドイツイエロータキシードのペア
 

フルレッド、ブルーグラス、ブラオ、ドイツイエロー、キングコブラ、レッドグラスなど非常に種類 豊富です。どれも魅力的ですがドイツイエローのみオスとメスが似ているので、水槽内で 統一感をだすならドイツイエローがベストかもしれません。

グッピーの水槽

グッピーは小さいので、30cm水槽で十分飼えます。他に45cm、60cm水槽でもたくさん飼えます。 稚魚用水槽や、気に入ったペアで繁殖させるための専用水槽も後に必要になる場合もある ので、ある程度のスペースは必要になります。

飼う品種が多いほど水槽の数も増える傾向があるので、あまり水槽を増やしたくない場合は 最初に気に入った1種類のみを飼うようにした方が無難ですね。

水換えも、週に1回、水槽の1/3程度の水を換えるだけで十分です。グッピーは弱アルカリの 軟水を好むので、日本の水道水の水質がピッタリ合う熱帯魚です。

グッピーを選ぶ基準

元気なグッピーは、ヒレに張りがあり、常に元気に泳ぎ回ります。お店でもよく泳ぐ個体を 選んでください。じっとしている個体は元気がないので避けましょう。

グッピーは若いほど小さく、成熟した個体は大きいです。早めの繁殖を狙うなら大きい個体を 選ぶ方が無難ですね。(その分残りの寿命は短いですが…。)

オスとメスが同じ水槽で販売されている場合、すでにメスが卵を抱えている場合がほとんどです。 買って数日で子供を産みことも珍しくないので、メスも大型の個体を選びましょう。

グッピーの水合わせ

グッピーは丈夫なので、そのままドボンと水槽に入れても良いという意見もありますが、念のため グッピーの入った袋を水槽に浮かべて水温を同じにして、袋に水槽の水を徐々に足して水質を 合わせてから袋の水ごとグッピーを水槽に入れる方法が無難です。

グッピーは熱帯魚なので、水温は26℃を保ちましょう。水温は24~30℃まで適応できますが 26℃程度が調子が良いです。20℃以下になるとまず死んでしまうので注意しましょう。

カルキを抜いた水道水がグッピーには最適なので、水槽にはソイルなど酸性のものは使わず、 大磯砂を敷きましょう。また掃除が楽になるので底砂無しの「ベアタンク方式」でもOKです。

グッピーのエサやり

グッピーには粒状のエサをお勧めします。フレークも販売されていますが、痛むのが非常に 早いのでお勧めしません。人口のエサで十分飼育できます。フレークは直ぐにカビが生えるので 買わないことをお勧めします。

天然のエサなら乾燥赤虫が楽ですね。栄養価も高いので成長も少し早く感じます。 稚魚には粉状のエサかブラインシュリンプを与えます。ブラインシュリンプは理想的ですが 沸かすのに24時間かかる手間があるので、面倒なら粉のエサで育てましょう。

エサの量は、5分程度で食べきる量を1日1~2回与えます。魚の健康を優先するなら 1日に1回でも大丈夫です。2,3日程度ならエサ無しでも全く平気なので安心です。

エサは水槽全体に軽く撒く感じで与えると、グッピーの群れにまんべんなくいきわたります。 全部の魚がエサを食べていることを確認してください。

食べ残したエサは大型スポイトで吸い取り、水槽内に残らないようにしましょう。 残っていると水が痛むのが早くなります。(特に夏場)

グッピーのオス・メス

グッピーのオス

グッピーのオスはヒレが大きく、体が細いです。色も非常に鮮やかなので区別は簡単に 付きますね。

 
グッピーのメス

グッピーのメスは尾ひれが小さく、太くて大柄でお腹が膨らんでいます。オスより大きいですが 「ドイツイエロータキシード」という品種のみオスもメスも色が似ています。この場合はお腹の 大きさと胴体の太さで判断します。