魚類の飼い方

赤と白の金魚

魚類を飼うのには水槽などの設備が必要ですが、さほど場所もとらず、音の心配もありません。 比較的低予算でも飼えるのが特徴ですね。水を扱うので、水槽の設置場所は水道のある場所付近に なりやすいです。なおバケツをこぼさない、水槽を割らないように最大限注意が必要です。

魚といっても、無加温で飼育できる金魚や、ヒーターが必要になるグッピーなどの熱帯魚もいます。 それぞれに特色がありますが、非常に種類が豊富で、魚のサイズも多く選べますが、 このあたりはお好みと予算で選ぶのが無難かもしれません。

魚を飼うメリットは、静かに飼えてフンも処理しやすいですし、カラフルな品種が多いので 鑑賞価値が高い事ですね。デメリットはやはり水を扱う事で、水槽の水換えは少々面倒でもあります。 また熱帯魚店も多いですし、通販で購入できるものも多いですね。

グッピーなどの小型魚なら小さい水槽で飼えて、エサ代も非常に安いです。半年で数百円程度ですね。逆に アロワナやディスカスといった大型魚は水槽も大きい物が必要になりエサ代もかなりかかります。 手軽に飼うなら小型の淡水魚をお勧めします。

水槽はガラス水槽が一般的で、規格があり横幅で測ります。横幅30cm水槽、45cm水槽、60cm水槽など 種類があり、更に大型の90cm水槽もありますが、やや特殊になります。大型魚でなければ一般に60cm 以下のサイズの水槽で飼育できます。

水槽は値段に幅がありますが、オールガラス水槽だと高く、シリコンやプラスチックフレームを 使った水槽だと安いです。値段が高いほど見た目は良くなりますが、機能面は変わりません。 なおオールガラス水槽は持ちにくくて欠けやすく、非常にデリケートなので初心者には向きません。

水槽が割れると処分が大変なので、割れにくい安価な水槽の使用をお勧めします。 安い水槽ほど長持ちしますし、元が取れると思います。なお水槽は水漏れするか割れるまで 使えます。ウチでは安い水槽を10年使ってますがまだまだ新品同様に使えています。

飼う魚を選ぶ

魚は群れで生息するタイプと、単独で生息するタイプがありますので、あらかじめ沢山飼うか 単独飼育か決めておく必要があります。群れで豪華に飼うならネオンテトラやグッピー、 単独飼育ならベタやプレコが向いています。

あとは好みの外観の魚を選ぶのがベストかも知れません。一般に小型魚は手間がかからなく、 大きい魚ほどデリケートで扱いにくい傾向があります。安くてキレイで扱いも楽なのは ネオンテトラ辺りかなと思いますね。

なお淡水エイは強い毒をもっていますし、刺されないように細心の注意を払う必要があります。 ピラニアは大人しいですが非常に鋭利な牙があります。水槽の掃除の際に噛まれないようにし なければいけませんし、多種の魚をかじるので混泳は不可能な魚です。他にも 取扱いに注意が必要な魚もありますのでご注意ください。通常はお店での購入時に店員さんに 確認されることと思います。

最も飼いやすい魚は?

熱帯魚店で扱っている魚はかなり沢山の種類がありますが、その中でも最も飼いやすいと 感じるのは「メダカ」と「金魚」ですね。これらの魚は、日本の気候に適応しているので 屋外でも簡単に飼育できます。金魚は元々は川魚のフナの突然変異種です。

メダカといっても種類は多く、野生種にもっとも近い「黒メダカ」、オレンジ色の「ヒメダカ」、 真っ白な「白メダカ」、やや青みが買った「青メダカ」、赤い「楊貴妃」、そしてより赤い「鬼赤」など カラーバリエーション豊富で、飼い方はみな同じです。

水槽も無加温、常温で飼えるので電気代もかかりませんし、エサも1日1回で十分です。メダカは同じ種類 を飼うのが基本で、違う種類同士を飼うと混血種が生まれてあまりキレイではないですね。

またメダカも金魚も屋内だけでなく屋外でも飼えます。外で直射日光を浴びる方がより良い色になります。 水草とメダカの組み合わせはとても風流で飽きませんし、屋外なら水替えの手間もかなり減るので 楽に飼えるメリットもあります。

そして金魚。金魚も従来の和金、琉金の他にデメキンやコメット、水泡眼や土佐錦など種類豊富です。 できれば金魚は屋外で飼う方が体色が濃くなりますのでお勧めです。金魚も水槽用ヒーターなしで 飼えますので比較的楽に飼える魚だと思います。

次に飼いやすいのは「アカヒレ」と「グッピー」あたりでしょうか。生命力が非常に強いので 初心者でも扱いに失敗して死なせるリスクは低いと思います。一般に小型魚はどれも丈夫で、 大きい魚ほどデリケートな品種が多くなります。

観賞魚の種類

観賞魚、つまり熱帯魚店で販売されている魚は、淡水魚(水道水から塩素を抜いた水で飼える)、 海水魚(水道水から塩素を抜いて、さらに「海水の元」を入れた水で飼える「海の魚」) で分かれますが、海水魚は高価で難易度が高く、海水の塩分でフィルターなどの設備の痛みが速いですね。 その点、淡水魚は飼いやすい魚が多いので、一般的には淡水魚がお勧めです。

海水魚はph管理や扱いが難しい魚が多いので上級者向けです。カラフルな品種ばかりで美しく、 ウミヘビやイソギンチャクもあって目移りしますが、飼育難易度は高いです。 何年も熱帯魚を飼育して経験を積まれてから海水魚にトライされるのが無難ですね。

野生の環境を再現する

どの魚も、元は野生の魚から派生した物です。野生ではどんな環境の場所に生息しているのか 把握しておくと、その魚にとって最も快適な環境を再現できます。たとえばグッピーなどは 元々は浅瀬で生息していた種なので、底の浅めな小さい水槽が適している事になります。

メダカなどは水深15cm程度の非常に浅い小川に生息していましたので、水槽の水の深さも 浅めを意識するとベストですね。水深が浅い方が水中の酸素濃度も高く、卵のふ化率も高まります。 小川は水流も多少あるので、メダカも水流のある環境の方が健康的に飼えるのが分かります。

ベタなどはどうでしょうか。ベタはタイの沼地や池に生息しています。水流の少ない沼地に生息する 魚は水流をあまり好まないですね。よって水槽で飼う場合は水流は特に必要ないということになります。 このように野生種の生息環境は改良品種にとっても快適な環境です。水槽でもできるだけ再現してあげる と魚の寿命も延びやすく、健康に飼えるようになりますよ。

魚の処分

せっかく飼っていた魚が死んだ場合、自宅の敷地内の地面に埋めてお墓を作ってあげるか、 生ゴミに出すのが一般的かと思います。小型魚ほど処分も楽なので、後々の事を考えると やはり小型魚が1番飼いやすいかと思います。

「ペットロス」という言葉がありますが、ペットに死なれると本当に辛いですが、観賞魚の場合は まだ犬や猫が死んだ時ほどのダメージは少ないです。自身がペットロスの耐性が低いと感じる方には 観賞魚はお勧めです。寿命は数年の品種が多く、魚に死なれても精神的ショックはまだ軽いと思います。