コーンスネークの飼い方

人気の高い、柄の蛇

コーンスネークは、ペット用蛇の中でも最も飼いやすく人気のあるヘビです。もちろん毒もなく 大人しいのと、販売数も多いのでヘビ初心者にはコーンスネークをおすすめします。 それほど大きくは育ちませんし、丈夫なのが特徴ですね。

お店で売られているヘビは、基本的にブリード個体ですので人間に慣れています。 エサは冷凍マウスといって、赤ちゃんマウス(ピンクマウス)や大人のマウス(アダルトマウス)を 解凍して与えます。

他のペットと違い、エサは毎日は与える必要はありません。 またヘビの共食いを防ぐために、ヘビは1匹ごとに飼育箱(ケージ)に分けて 単独飼育が基本になります。

コーンスネークを飼う前に

コーンスネークには冷凍マウスを食べさせますが、エサ代はややかかります。また成長するにつれ 飼育箱は大きいものが必要になります。またヘビはサルモネラ菌をもっていますので、 コーンスネークを触ったら毎回こまめに手を洗う必要があります。

通常のペットとはまた違う飼い方になりますので、そのうえで飼うかどうか判断してみてください。 エサのマウスはペットショップか通販での購入になります。また冷凍保存に冷凍室を使うので 家族の許可も事前に必要になります。

最大で150cm程度まで成長するのと、寿命もやや長く13年程度は生きます。エサと 温度管理などの手間を考慮してからの購入をお勧めします。

コーンスネークの値段

値段はコーンスネークのサイズや種類(モルフ)によって異なります。ノーマルなら3000円~ 8000円で買えますが、アルビノやスノーなど色がレアな個体はもっと高くなります。最初は ノーマル個体がベストですね。

コーンスネークを買ったら

コーンスネークを購入したら、部屋の飼育ケージに入れて飼育するわけですが、ヘビは暑さに弱い ので、ケージは直射日光の当たらない場所にしましょう。なおコーンスネークは室温24~30 度の環境を好みます。最低でも20度は必要ですね。

またヘビは脱皮します。コーンスネークが脱皮しているのを見つけたら、ケージ内の湿度を上げて 脱皮しやすい環境を作ってあげましょう。湿らせたティッシュを置いておくと湿度があがり 脱皮しやすくなります。なお脱皮後はティッシュも皮も取り除いてあげましょう。

あらかじめ大型の水入れを入れておき、脱皮前に水浴びできるようにしておくのも 良い方法です。水は毎日交換し、ケージ内が乾燥しすぎないようにしましょう。

コーンスネーク用ケージ

コーンスネークにはプラスチック製衣装ケースがお勧めです。適度に保温できますし、 しっかり蓋ができるので脱走される心配もありませんし、プラスチックは半透明でも構いません。 水槽でも飼えますが、上部に隙間ができやすいのでお勧めしません。

ケージにはエサ用の食器、木の枝、水入れ、床材を入れます。床材は木材系がよく、 ヘビが多少潜れるくらいの厚さに敷いてください。なお冬はパネルヒーターなどを入れます。 また温湿度計も必要ですが、100均の物でもかまいません。

ヘビが大きくなっても衣装ケースで十分飼育できます。幅60cm程度の、一番おおきい ものを使いましょう。

コーンスネークのエサ

コーンスネークには、体の大きさに合わせたサイズの冷凍マウスを与えます。まだ小さい ベビーコーンスネークには小型のピンクマウスを3~4日に1匹与えます。エサ用マウスは 見た目が少々グロイので慣れが必要です。

ある程度コーンスネークが成長してきたら、それに合わせてマウスのサイズも大きくします。 基本的には1週間に1匹マウスを与えるようにします。コーンスネークがしっかり成長したら 大型のマウス(アダルトマウス)を1週間ごとに1匹与えましょう。

注意してほしいのは、ヘビはエサをあるだけ食べてしまうので、与えすぎないようにします。 与えすぎるとエサを吐いたり、太ります。ヘビの肥満は短命の元なので注意しましょう。

なお、エサの冷凍マウスはしっかり解凍する必要があります。冬は解凍に時間がかかるので 暖かい部屋で一晩解凍したりする工夫も必要です。これも慣れが必要ですね。 解凍したマウスはコーンスネーク用の食器に置いておけば、すぐ飲み込んでくれます。

ストレスを抱えているとエサを食べないので、その時はそっとしてあげましょう。触れすぎない、 音や振動を与えない環境が大事ですね。

マウスをすぐに解凍したい場合は、袋に入れてお湯で温める方法もあります。解凍後は 少し暖かいほうが自然に近いのでヘビの消化にも良いと思います。冷えていたり中が まだ凍っていないか、指で押して確かめましょう。

ヘビは懐きません!

残念ながら、ヘビは人間には懐きません。人間に「慣れる」だけです。人間に触れられるのは 好みませんが、短時間なら慣れてくれます。ヘビを手に乗せるのを「ハンドリング」といいますが ハンドリングは数分間で終えるのが理想的です。

同様にコーンスネークも懐きませんが、適応能力が高いのですぐに飼い主に慣れてくれる はずです。指でつかむというよりは手のひら全体で、下から持ち上げる感じで持つのがコツです。

ストレスを与えないために、あえてヘビに極力触れない方法もあります。特に購入直後は 環境が変わるのでストレスを抱えていますので、最初はしばらく触れないのがベストですね。