ネザーランドドワーフの飼い方

2匹のネザーランドドワーフ

ネザーランドドワーフは最も人気の高い品種で、その分高価ですし大事に育てたいものです。 通常のウサギと同じように飼えますが、小型種なのでより丁寧に飼うことも大事です。

寿命は7年~10年程度と適度な長さかと思います。場所もあまり取らないので飼いやすく、 値段も幅はありますが2万円~5万円程度が売れ筋で、純血種やより体型の良い個体は より高くなります。なお性格は個体差があります。

事故を防ぐため、室内飼いをお勧めします。室内でも十分運動できますし、脱走や ケガを防ぐためにも、屋外にはなるべく出さないほうがいいですね。

なおウサギは単独飼育が基本です。家で2匹飼育するのはウサギ同士の争いが起きやすい のでお勧めしません。どうしても飼いたい場合は1匹1ケージずつにして分け、2匹を 接触させない工夫が必要です。

ネザーランドドワーフの特徴

かなり活発な性格の子が多いので、ケージの外にいるときは電源コードをかじったり、 イスなどの木製品をかじる場合があるので、目を離さないようにしましょう。

また、他の品種よりやや病弱な印象があります。年に一度は動物病院で健康診断を 受けるだけでなく、下痢が続くようなら早めに病院へ連れていくようにしましょう。

まだ子ウサギの状態だと、かなりデリケートで調子を崩しやすいです。なので大人のサイズに まで成長した子を飼うようにしましょう。大人は約25cmが目安です。

ネザーランドドワーフの雑種の見分け方

純血種のネザーランドドワーフは、成長しても耳が非常に短いです。そして雑種のネザーランドドワーフ は、小さいときから耳が長いので判別しやすいかと思います。

純血種も雑種も、小さいときは似ていますが、雑種は徐々に大きくなっていきます。 「耳の長さで純血種かどうか分かる」のは豆知識なので覚えておいて損はないですね。 ただ雑種のネザーランドドワーフも安価で十分可愛いですし、お好みで選ばれるのが良いと思います。

ネザーランドドワーフのケージ

ネザーランドドワーフの入ったケージ

ネザーランドドワーフを購入すると同時に、その子の家も必要になります。(ケージといいます。) ケージは底が引き出し式トレーになっていて、シートに乗ったフンをまとめて捨てるタイプが一般的 ですね。熱中症に弱いので、ケージは直射日光が当たらず、静かな所に設置します。 エアコンの風も直接当たらない場所にしましょう。

上の画像は、以前飼っていたネザーランドドワーフの雑種。向かって右が牧草入れで、左奥がトイレ。 床はフンが落ちるように無数の穴が開いており、下のトレーに溜まるようになっています。 ゴザの上の粒は全部フンですね。

なおケージはウサギ専用の物を。猫用のケージよりも小さく、ウサギが落ちつきやすい大きさに なっています。窮屈そうに見えますが、ウサギには丁度いいようです。ケージの中には トイレ、ペットシーツ、牧草入れ、給水器と食器も入れます。

ケージはウサギにとって巣穴になります。広すぎてもストレスになりますので、他の生き物用 のケージは適しません。ウサギ専用ケージなら、成長しても買い替える必要はなくずっと使えますよ。 サイズは多少の大小はありますが基本的に1種類なので、小型種・大型種共に使えます。 あまり小さいケージは狭すぎてお勧めしません。

ネザーランドドワーフの大きさと大人サイズ

子供のネザーランドドワーフ

ネザーランドドワーフは、成長しても体長約24~25cm、体重は約1キロまでが通常ですね。 なおオスメス両方とも大きさは変わりません。

ただ個体差はあるので、もう少し小さい子や大きい子もいますが、極端に大きくなることは ないですね。もう少し大きい「ピーターラビット」などの派生種もいますが小型種なので 大人でも小さいです。とくに顔の幼さはそのままですね。

ネザーランドドワーフに必要なもの

ネザーランドドワーフも他の品種と同じように、グルーミングといって専用クシ(ラビットブラシ) でのブラッシングが必要です。またかじるための木や、真夏用に保冷剤も欲しいですね。

保冷剤をいらないタオルでくるんでケージに置いておけばある程度冷えますし、冬用に ウサギ用ヒーターも必要です。低温やけど防止にタオルでくるみましょう。 地域によってはエアコンの併用もお勧めします。寒さにはやや強いですが、暑さには 弱いので注意しましょう。

ウサギ用の爪切りも必要で、専用のカーブした爪切りがあります。最初はコツがいるので ウサギ専門店で切ってもらうのが無難ですね。

シャンプー用にウサギ用エステタオルや専用シャンプーもあります。人間用のシャンプーは 絶対に使わないでください。

ネザーランドドワーフのエサ

草食動物なので、市販の牧草を中心にウサギ用ペレットを与えます。牧草は食べたいだけ 与えます。ペレットは、お店にいたときに与えていた物と同じものを与えましょう。 ペレットは総合栄養食なので、健康のために必ず与えましょう。

牧草はチモシー、アルファルファ牧草、生牧草と種類がありますがチモシー中心で与える のが無難だと感じます。またサプリメントは毛球症予防のものが必須ですね。

なおチモシー牧草は粉末が出ます。稀に飼い主さんが牧草アレルギーになる場合もあるので、 その場合は加工品の「ペレット牧草」をお使いください。粉が少ないのでアレルギー対策に なります。

ネザーランドドワーフは消化器官が強くありません。なので、負担をかける果物や穀類は 極力少なくして、牧草と病気予防サプリメントを良く与えてください。 水も必ず毎日変えてくださいね。

牧草は600g前後の商品を複数ストックし、冷暗所に保管します。開封すると徐々に 嗜好性が落ちるので早めに使い切るために量が少ない方がベストです。なので2キロや 3キロなどの大容量タイプはお勧めしません。

ネザーランドドワーフの散歩

茶色いネザーランドドワーフ

ウサギはどの品種も1日1回は運動させてあげてストレス発散させてあげましょう。 家のすべての空間を確認しないと気が済まない子もいます。1時間以内を目安に 室内を走り回らせてあげましょう。

ケージから出して、あとは好きなように走らせてあげます。廊下に出たり、戻ったりと同じところを グルグル走ったりします。本能的に外敵がいないか見て回るようですね。

コードをかじられないように注意しながら、監視してあげましょう。大体は飼い主を中心に ウロウロします。所々で固いフンも落としますがウサギはこれが普通で、健康な証拠でもあります。

尿は同じところでしやすいですが、フンはあちこちで落としてよく食べます。フンを食べるのは ウサギにとって重要なので気にしないでください。多少物をかじってもしからず、自由に 活動させてあげてください。

基本的に臆病な性格なので、物をかじったりしても叱らないであげてください。 叱っても怯えるだけなので、怒らずに優しく接してあげてくださいね。