ウサギの飼い方

耳の垂れた子ウサギ

ウサギは犬や猫ほど高価ではなく飼育もしやすい生き物です。また犬と同等に人懐っこい 子も多いので、懐くと常に寄ってくる可愛い生き物です。

寿命は5年~10年程度と適度な長さかと思います。場所もあまり取らないので飼いやすく、 値段も幅はありますが3000円~50000円程度が売れ筋で、純血種や体型の良い個体は より高くなります。なおウサギは小型種、長毛種もいます。

基本的に鳴かないので音も出ませんし、体臭はほとんど無いですが尿は独自の匂いが します。毎日の散歩など世話をする必要はありますが、愛嬌があって飼いやすい生き物です。

ウサギの選び方

毛の長い子ウサギ

どの品種のウサギでも、初心者には飼いにくいという品種はありません。 性格はまちまちで、すぐに人に懐く子もいれば警戒心の強い子もいます。 お店で選ぶ際にはとても元気な個体を選びましょう。 具体的には、耳や目の周りがきれいで汚れておらず、目がパッチリとしていて、 毛並みが良い個体ですね。

さらに痩せておらず、元気に走り回る子は健康的でベストです。また薄暮性といって 朝夕に活発になり、1日に何回も浅く寝ますので、昼間にジッとしているのは問題ありません。

ウサギは好み、直感で選んでも良いと思います。多少性格は違っても習性は同じですので、 好きな種類の個体を選んでみましょう。ただ1番お勧めしやすいのは安価な 雑種の子になりますね。

なおウサギには不正咬合(ふせいこうごう)といって、歯の噛み合わせが良くない子もいます。 不正咬合だと定期的な治療が必要でかなり手間と費用がかかります。お店でも値段が付かない ので里親募集という形になります。ウサギ初心者の方は避けた方が良いですね。

ウサギの家(ケージ)

ウサギを購入すると同時に、ウサギの家も必要になります。(ケージといいます。)ケージは 直射日光が当たらず、静かな所に設置します。エアコンの風も当たらない場所にしましょう。 大体は引き出しが付いているのでフンの掃除は簡単です。

ケージはウサギ専用の物を。猫用のケージよりも小さく、ウサギが落ちつきやすい大きさに なっています。窮屈そうに見えますが、ウサギには丁度いいようです。ケージの中には トイレ、ペットシーツ、牧草入れ、給水器と食器も入れます。

トイレはウサギ用にはウッドチップを使用して下さい。また毎日チェックして キレイにして下さい。ウサギがトイレを覚えない場合は ウサギのフンをトイレに置いて匂いを付けるようにしましょう。

ただウサギは、オシッコはトイレでしますが、フンは何処ででもします。その為、ケージは 底が引き出し式でフンを片付けやすいものにしましょう。散歩中もフンをするので まとめてチリトリでとる必要もでてきます。

ウサギは草食動物です。ウサギ用の牧草も与えてあげて下さい。また物をかじる 習性があるので、ウサギ用「かじり木」もケージに入れましょう。いくつか種類があるので、 好んでかじる物を見つけて下さい。

あとはウサギを病院へ連れて行ったり、お店から自宅へ運ぶためのキャリーバッグも 必要になります。ウサギ自体よりも、ウサギ用品の方がお金がかかることもありますね。

給水器はウサギが水を飲むのに使います。クチを付けると水が出るので こぼれる心配もありません。なお毎日水を入れ換えて下さい。水道水で十分です。 たくさん水を飲む生き物なので、水をきらさない事が大事です。

食器はラビットフードを入れる器です。少し大きめで固定式の方が無難ですね。 固定式ならひっくり返してフードが散らかる心配も少ないです。

ウサギの世話

手に乗った子ウサギ

ウサギには1日2回、朝夕にエサを与えます。ウサギは朝夕に活発になる為ですね。 草食動物ですので牧草を与えますが、子ウサギは成長のためのペレットフードを 多めに与えます。エサの量としては、ラビットフード(ペレット)を 食べ残さない程度、1時間程度で食べきれる量を与えましょう。ウサギ用サプリメントも 1日1錠混ぜておきます また牧草も好きなだけ食べれるよう充分な量を与えます。 食後はケージで夕方まで過ごしてもらいましょう。

生後半年以上経った大人のウサギの場合は、ペレットの量は体重の4%程度を 目安に1日分を2回に分けて与えます。(体重の2%程度の量を2回与える) 牧草も食べれるだけ与え、サプリメントも忘れずに。

ペレットフードは総合栄養食と表記された物を与えましょう。ウサギの成長と 健康維持に効果的です。水も毎日入れ換えて、常に水があるようにしましょう。

トイレも毎日掃除して、床材のトレーのペットシーツも毎日換えます。月に1度はケージを 水で丸洗いするのが理想的です。

また、毎日帰宅後にウサギをケージから出して、部屋中を好きなように移動させて あげて運動させてあげましょう。ケージの外では常にキョロキョロしていますがこれはウサギの習性です。 こまめにブラッシングもしてあげましょう。抜け毛はかなり出ますので慣れが必要かと思います。

飼い主が寝る前にウサギをケージに戻します。飼い主が付いてあげれない時は常に ケージに入れるようにして下さい。

毎月の爪切りも必要になりますし、耳や目に異常がないか、健康面も気にしてあげましょう。 ウサギは爪にも血管があるので、爪切りはコツがいります。最初は専門店で切ってもらい、 爪先を上手く切る要領を教わるのがベストです。 また年に1度は動物病院で健康診断を受けましょう。近所の動物病院を見つけておく事も 必要になります。

ウサギの習性

草を食べる子ウサギ

ウサギに適した室温は約16℃~23℃。風通しがよく、直射日光が当たらない環境を 好みます。大変臆病なので大きな音は苦手です。常にあちこちをウロウロしたがります。 寒さには比較的強いですが暑さは苦手です。温度、湿度ともに人間が快適に感じる 範囲内がウサギにとっても快適です。

またかじるのが大好きなので、イタズラされないように「かじり木」を複数置いておきましょう。 電気ケーブルもよくかじるので細心の注意が必要です。

また換毛期といって春と秋には大きく毛が生え替わります。こまめにブラッシングしてあげてください。正確には年4回生え替わりますね。 また冬は寒すぎるとウサギも凍えますので暖かい部屋に移すか、エアコンを使用して下さい。

寒冷地では特に室温が下がりますので、冬は早めにウサギ用ヒーターを設置しましょう。 ヒーターの他にはケージに毛布を被せる方法もあり、干し草を敷いたりして対策します。 室温が10℃以下にならないようにして下さい。

ウサギ用ヒーターならエアコンよりも電気代が遙かに安いのでお勧めです。両面式もあり 高温と低温が選べる商品もあります。 ヒーターとプラスしてケージを段ボールで囲むのが最も現実的ですね。