アカヒレはエアレーションなしでもいい?

水槽内のアカヒレの群れ

アカヒレを初めて飼う方に良く聞かれるのが、「アカヒレにエアレーションは必要なのか」という質問です。 答えは「少数なら飼えます」ですが、具体的にエアレーションなしでどの位の数を飼えるか、そして エアレーションの役割をみてみましょう。

エアレーション無しなら沢山は飼えない

エアレーションなしの場合、水中の酸素濃度の関係でアカヒレは水量2リットルに1匹が限界です。 出来れば3リットルに1匹の方が安全だと思います。その為、水量9リットルの水槽には3匹から 4匹までなら飼えます。

これはエアレーションをしないことで水中の酸素が少ないため、アカヒレのエラ呼吸では このくらいが限界だからですね。ただエアレーションなしでも空気に触れている水面から徐々に 酸素は溶け込むので、この数なら酸欠になることはありません。

なお水温が30℃近くなると酸素濃度が下がるので、エアレーションなしの過密飼育は危険です。 夏場にアカヒレが全員、水面でクチをパクパクさせていたら酸欠です。酸素が足りなくて苦しいので すぐにブクブクなどを使ってエアレーションをしてあげましょう。

また上部フィルターなどの濾過装置があればエアレーションと同じ効果があるので、ブクブクなどを 更に投入する必要はありません。

エアレーションの効果、目的

ブクブクなどのエアレーションは、水槽に空気を送って水流を作ることで酸素を溶け込ませ、 水中の酸素濃度を上げるのが1番の目的です。なおエアレーションさえしていれば常に酸素が 供給されるので、水中の酸素濃度は限界まで上がるので魚が多くても酸欠しなくなります。

さらに、水流が出来ることで水槽内が撹拌されて、水槽の水温がどこも一定になります。 水流が無いと、水槽の水深の深いところは水温が低くなります。また水流があるとバクテリアの 繁殖も促進されて水が腐りにくく、匂いも抑制されるメリットがあります。

エアレーションすれば沢山飼えます

このように、エアレーションさえしていればアカヒレは1リットルあたり1匹は飼えます。 魚の過密飼育も可能になるのがエアレーションの良さですが、アカヒレを沢山飼わない、 少数飼育ならエアレーションなしでも可能です。

アカヒレは無加温でも飼えるか?

アカヒレは低水温でも生きられる魚ですが、金魚やメダカのように冬眠は出来ません。 屋内飼育なら無加温も可能ですが、健康で長生きさせるなら最低でも水温18℃以上が 理想的です。室温が冬でも10℃を下回らない環境なら、無加温でも飼えます。