アカヒレの婚姻色（こんいんしょく）

アカヒレは他の魚と同様に、婚姻色（こんいんしょく）が出ます。これはアカヒレの繁殖行動の一つで、オスメスが揃っていて、かつ水温も２０℃以上はないと見られません。オスだけの水槽やメスだけの水槽だと、ちょっと見られないものです。

アカヒレのオスの婚姻色

オスの場合は、クチが赤くなるので分かりやすいです。またよく見ると、クチから目、胴体にかけて赤い線が一直線に入るので分かりやすいですね。これがオスの婚姻色です。

また、「フィンスプレッディング」といって、体のヒレを大きく広げてメスにアピールします。アカヒレがヒレを広げる姿はなかなか見応えがありますよ。なおオスが他のオスを威嚇する際にも見れますが交配の際はメスの周りを回りながらヒレを広げます。

アカヒレのメスの場合、婚姻色はヒレに出ます。ヒレの色が、通常よりもより赤くなります。また産卵前はお腹が大きくなるので分かりやすいですね。

メスはオスのようにクチが赤くなったりはしませんので、体形やクチの色で雌雄の判別は付きやすいです。

この婚姻色は、他の魚でも見られる一般的なものですが、オスの色が変わるパターンは珍しく、大抵はメスの体色が変わる品種が多いです。アカヒレの繁殖を狙う場合は、この婚姻色が出ているかでオスメスの相性も分かるので参考にしてくださいね。

なおオス２匹とメス１匹の環境だと、メスをかけて壮絶な争いが起きるので、基本的にはオスよりもメスの方が多い環境で飼うことをお勧めします。