アカヒレの習性

アカヒレには様々な習性、特徴があり、初めて飼う方には戸惑う場合もあるかと思います。 このページでは、あまり知られていないアカヒレの習性を紹介していきます。

アカヒレに黒い点が出来た

これはゴールデンアカヒレによくあるもので、環境に適応して調子が良くなると体の色素 (メラニン色素)が出て、原種の色素が体の一部に出るものです。周りの環境によって 少し色が変わる魚は時々いますね。これは異常ではないです。

また黒い点も個体差があって、少ししか出ない個体もいれば多く出る個体もいます。 遺伝も関係していますので問題はないです。病気などでもないのでそのまま飼育を続けて 問題ありません。

アカヒレのクチが赤い

アカヒレのクチが赤くなったりするのは、繁殖期に入ったためです。他の魚でいう「追い星」 のようなもので、アカヒレの特徴でもあります。これは水温が上がりだす初夏にかけて始まる 場合が多く、クチだけでなく目の周りも赤くなります。

これらはアカヒレの繁殖期に入ったことを示す自然現象なので、個体も健康で環境も良い といえます。水温が下がる秋ごろには元に戻ります。また繁殖期に入っても魚を増やしたくない 場合は、そのままの飼育を続けていればほとんど増えることはないですね。

アカヒレのクチが白い

アカヒレのクチが白くなるのは、2種類のパターンがあります。クチに白い点が出来るのは繁殖期 のオスのアカヒレの仕様で、赤いクチに白い点が対になって現れます。この白い点は出る子もいれば 出ない子もいます。いずれにせよ小さな白い点は問題ありません。

そしてもう一つ、クチ全体が白い場合。これは、水が悪くて「クチ腐れ病」の可能性があります。 あまり元気がなく、エサもあまり食べなくなります。この際には塩浴での治療をお勧めします。 水槽の水換えが遅いとなりやすいので注意しましょう。早めの治療で治しやすいです。

アカヒレがクチをパクパクさせる

アカヒレが水槽の水面まで来てクチをパクパクさせ、落ち着きがない場合は「酸欠」が疑われます。 極端に水の量が少ないか、細い瓶で飼っていたりすると起きやすいです。水中の酸素が少ない ので、酸素が最も多い水面で呼吸する「クチ上げ」という行動です。

魚にとって危険な状態なので、水槽などのより大きい容器で飼育しましょう。なお水中の酸素量 は、水温が高いほど少なくなるので夏場は特に気を付けてください。

アカヒレのケンカ

アカヒレはオス同士でケンカすることがよくあります。やや気性の荒い魚なので避けられませんが、 縄張り争い、繁殖期のメスの奪い合いをよくやります。具体的にはヒレでたたき合う、クチで つつくなどして争います。基本的には放っておいても大丈夫です。

ケンカ対策としては、水草などの隠れ場所を作る方法が有効です。また相性もあるので、 オスメス同士だと争いませんし、メス同士も同様です。またオスでも3~4匹以上いればそれほど 争いは起きにくいですね。

オスが2匹のみだとよくあるので、一つの水槽にオス2匹のみという構成は避けた方がよさそうです。 できればオス1匹に対してメス2匹ずつの構成が争いも起きにくく理想的といえます。また群れを好む 魚なので、なるべく数を多くして飼う方が調子も良いと思います。

アカヒレの痙攣

アカヒレは、強いストレスを受けた際、痙攣(けいれん)を起こすこともあります。これは急に環境が 変わったり、群れから離された時に起きやすいですね。あくまでストレスが原因なので、放っておけば 自然に治ることもおおいです。

水が合わない場合も痙攣を起こしたりするので、しっかりカルキを抜いた水を使い、また水槽の水も 新しすぎない、バクテリアの多い水槽の水が半分は残っている状態が好ましいですね。